歌舞伎蝶日記

主に歌舞伎について。それ以外の舞台・ミュージカルも。

10月の観劇記録

10月 1日 松竹大歌舞伎巡業@入間 昼の部
     松竹大歌舞伎巡業@入間 夜の部
10月 2日 スウィート・チャリティ
10月 3日 真田十勇士
10月 6日 バイオハザード
10月14日 忠臣蔵
     歌舞伎夜話 中村隼人 →レポ
10月15日 忠臣蔵
10月16日 キンキーブーツ来日版
10月19日 歌舞伎座 夜の部
10月21日 ABC座2016 株式会社応援屋~OH&YEAH~ →感想
10月22日 セーラームーン
     GOEMON
10月23日 歌舞伎座 昼の部
10月28日 第43回NHK古典芸能鑑賞会

 

頻度で言うと、2日に1度くらいのペースで観劇している計算になる…多い… 色々とご縁があり、予定よりも多い観劇数となりました。

 

期待以上に楽しめた「セラミュ」

小さい頃に見ていたらしいのですが、幼すぎて全く記憶になく…初めて内容や設定を知りました。昨年、何かの拍子で「ちびうさって、うさぎとタキシード仮面の子供だったの!?」と衝撃を受けたレベル。というか、未来から来たことすらも知らなかった。なので、置いてきぼりにされないかと不安だったんです。どれがオリジナルキャラなのかもわからないし。

1作品として楽しむには充分わかりやすかったです。やたらムーンなんたらクリスタルほにゃらら言ってたのは何のことだかわからなかったけど、「そういう不思議な力があるんだな」の一言で片づければいいことなので。
みんなキャラ立ちしていたし、かわいかった。かわいいは正義。敵もかわいかったけど。美少女戦士のコスプレしたくなっちゃう。来年のハロウィンの仮装という名のコスプレでやろうかと思ったほど。

綺麗な夢の中にしか住めないというユニコーンちびうさの夢の中に住んでいたのですが、これをサーカス団に扮する敵が狙う。そんな内容。このサーカス団のリボンやフラフープやバランスボールを使ったパフォーマンスが素敵!
本編終了後のライブで「ごめんね、素直じゃなくて♪」が流れた瞬間は、うおおおおおおお!!!と内心盛り上がりました。ストーリーは覚えていなくても、この歌には懐かしさが溢れています。

これは浦井くんがタキシード仮面のときに見ておきたかった…その頃私は10歳。自分の意思ではどうにもならないですね。映像があるなら是非見たいです。

 

母の初歌舞伎に「GOEMON」

石川五右衛門は、実は日本人とスペイン人のハーフだった!?ちょっと変わった設定の物語。ハーフなので、五右衛門の髪の毛は赤みがかった茶色。しかも劇中でフラメンコが出てくるらしい。

「歌舞伎に連れてって」と言っていた歌舞伎未経験の母と行きました。いきなり古典を見せてもなぁ…と思ったのと、母のお気に入りである今井翼くんが出ているということで、まずはこの作品。私も初見です。

母は観劇経験もあまりないのでオペラグラス使うのは厳しいだろうと考えたのと、とにかく息遣いを見てもらおうと思い、奮発して2列目花道付近。ちょっと首は痛くなるけど、大迫力だったので正解だったと思います。一幕は眠くなったらしいですが、感想は概ね好評。ライブ感があったのがやはりよかったようです。あんな近くで壱太郎くんの海老反りを見たり、刀が頭上を飛んでいったり、横の通路を愛之助さんが通ったり、すぐそこで立ち回りがたったり…2階を使う立ち回りも「あっちだ!」「今度はこっちだ!」とキョロキョロするのが楽しかったです。つづら抜けは真下から見るとイマイチでしたが。

イヤホンガイドは借りなかったので、始まる前や幕間にわかる範囲で解説しました。「口上した人、後で女方で出てくるからね」と教えたのですが、どれが男性だかわからなかったそうです。笑

三味線とフラメンコのギターがあんなに合うとは思わなかったし、壱太郎くんのフラメンコは少し日舞っぽさを感じたのが面白かったです。知識があるわけではないのでどこがとは言えないのですが、衣装の問題だけではないと思います。手の形かな…

普段はあまりじっくりと話すことはないのですが、久しぶりに母とちゃんと話しました。フラメンコが好きだとか。初耳。この演目選んで正解でした。

誕生日でも記念日でもありませんでしたが、「ハレの日」になったと思います。観劇に慣れてしまって忘れかけていたわくわく感を、取り戻せた気がします。

 

あるえ 

人生初の応援上映@ワンピース歌舞伎

シネマ歌舞伎ワンピース、応援上映にいってきました!痛ネイルで。初めての応援上映でしたが、楽しいですね!

自作ネイルチップ

安いチップだし、チップの形も綺麗に整えたりせず、不器用で絵心がない私が下手な横好きで作っている、観劇ネイル。ワンピース歌舞伎も作りました。

左手は、隼人仕様。親指から順に、イナズマの額・イナズマの衣装・隼人のサインに書いてある家紋・サンジの髪の毛とグル眉・サンジのダブルスーツのボタン。
右手は、割とナチュラル目にしました。親指から、ルフィの衣装・耳おばけおじさん・ボンクレーの囚人服・ボンクレーの袖・ボンクレーの目の周り。親指以外は普段使いもできると思います。ピンクに白いバッテンのチョッパー柄も作ろうかな。
桐蝶は、モデルにしたのはこの写真のサインではありませんが、こんな感じのイメージです。

頑張ったんだよー、と友人に見せたら、シャボンディのローのようにお行儀悪くなってしまいました。

上映前にはトークショー

サンジ・イナズマ役の中村隼人さんと、エース役の福士誠治さん。
メディアでけっこう流れていたので、割愛。
決して面倒くさいだとか写り込めなかったのが悲しいとか、そういう理由じゃありませんよ!!!!!!!
羊屋!(これだけは書いておく。ムートン伊藤さんの屋号。笑)

やっぱりボンちゃん大人気

オークションが始まると、後方から値段を叫んで奴隷を買おうとする声が。競り落とされたら「おめでとう!」客席全体がオークション会場のようでした。
天竜人が来たら「帰れ!」の声、なにか質問をしたら「そうだよ!」と合いの手。
ほう、応援上映とはこのようなものか。ニコ動にコメントするようなもんだな。
バタバタバタバタ~と、麦わらの一味が登場して、第一の盛り上がりどころですね。ふぅ~!きゃー!まるでコメント弾幕
戦闘のシーンは、イラストやエフェクトと合成してるところが多々。ナミの水着やサンジのムートンショットが見えない。残念。サンジのネクタイ緩めるところでまたふぅ~!かっこいい!そういえば、ケイミーをお姫様抱っこしてるところも写ってたので満足。ちなみに、ブルックが首を傾げるところはもれなく一緒に首を傾げていました。嘉島さんかわいい。
ハンコックとルフィの早替り等、宴のシーンまではがっつりカット。「ハリケーン!!」一緒に言いたかったよ、残念。
二幕最初のハンコックのドレスの中にルフィが隠れるところも、カット。あそこ好きなのに!一瞬映っただけでもよしとするか…
二幕になると、ヤツが出てくる。応援上映はヤツのために来たと言っても過言ではない。そう、ボンクレー!登場しただけで大歓声。やっぱりボンちゃんにかかるのは、"大和屋"ではなく"ボンちゃん"。「これも何かの「「「えんのすけ!!!」」」」「「「檻が開いてるううぅぅぅ!!」」」セリフも一緒に言いやすかった。マゼランにルフィの行方を問い詰められてるとき皆さん口々に「ダメ!」と呼びかけていました。応援上映界に降臨した大スター。
第二のスターは、イワンコフ。「「「ヒーハー!!」」」「"奇跡" ナメんじゃ「「「ないよォ!!」」」」最高に楽しかったです。
面白かったのは、チビチョッパーのシーン。裏声でボソボソと聞こえる「お肉食べて」「熱く燃えて」という声。みんな考えてること一緒だな!私も裏声で小声で一緒にセリフ言ってました。笑
本水の立ち回りは、前方におりましたのでビニールで防御する真似。松竹座でびっちょびちょになったときの記憶が蘇ってきました。きゃーきゃー言ってて、「水も滴るいい男」とか言うのを忘れてた。無念。
はーちゃんが歌舞伎夜話で「カメラを見てしまった」と話していましたが、それは立ち回りの最初の方でしょうか。
ファーファータイムは、予想通り大合唱。後ろを見ると、サイリウムが揺れて綺麗でした。超歌舞伎に続き、歌舞伎でこんな光景を見るなんて!
その後はしんみりしていて、エースを応援するなんて雰囲気ではなく、固唾を飲んで戦いを見守っていました。みんな真面目。私はいっちーこと市瀬秀和さんが好きで、クザンの氷河時代は「かっこいい♡好き♡」という感情で胸がいっぱいでしたが、完全に叫ぶ空気ではなかったので、心の声を押し殺しました。「愛してくれてありがとう」ではやっぱりうるうる。見るの何回目だよ。
「仲間がいるよ!!」も、とても一緒に叫ぶような雰囲気ではありませんでした。そこはもううるうるしながら拍手だよね。私が気になったのは、ペラドンナが「お前誰だ」ってツッコミたくなったのと、いつの間にか出現していたレイリー。笑
阿弖流為のときも思ったけど、自分の意思では見ないような部分を強制的に見ることになるので、新たな魅力を知ることができます。舞台は舞台、映像は映像。そこを割り切れない方は、見ない方がいいでしょう。笑

学んだこと:慣れが必要

超歌舞伎で大向こうを経験し、早くから息を吸っておかないといいタイミングで声が出ない等学んだので、ばんばん声出せるって思ってたんですよ。しかし、屋号かけようとして息吸ってさあ声出そうところで違う人に切り替わって息を飲み込んだところがたくさんありました。ファーファータイムは余計な部分を歌いそうになったし。舞台は何回か見ても、映像が初見だと思った以上に難しかったです。
思えば、普段感情を声に出すことって少ないですよね。ライブに行くより圧倒的に観劇が多いので、声より拍手。「せいせいするほど、愛してる」の試写会で、役者さんが客席の通路を通って登場したのですが、私はその間拍手してたんですよ。お上品に。だが、周りは違った。「きゃーーー!!!」「かわいいーーー!!!」「タッキーーーーー!!!」私は悟った。これが正しい反応なのね、と。
以前A.B.C-Zがどこかで言っていたことを思い出しました。「僕らは舞台に出ることが多かったから、お客さんもライブでリアクションはキャーとかじゃなく主に拍手で、静かだった」
もし客層が違ったら、全然違う雰囲気になっていたかもしれない。良くも悪くも。もうちょっと声出せるところはあったかな、とは思ったけど、盛り上がるところで思いっきり盛り上がったし、とても楽しかったです。

にわか観る将の五関担がえび座2016を見た感想

先日、『ABC座2016 株式会社応援屋~OH&YEAH~』を見ました。

ざっくり言うと、いしけんがDIGITAL CORPS時代に開発した人工知能ロボット「CATANA」に敗北したことをきっかけにプロ棋士を辞めるという桂馬が、DIGITAL CORPSを抜けたいしけん率いる株式会社応援屋に応援されて再戦するというストーリー。

AI対人間の将棋の対局。ロボットアームの見た目やコメントが流れるネット中継…完全に電王戦ですね。五関くんとしては、ひたすらかっこよかったんです。けど、桂馬はかっこ悪いと思いました。

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お片付けなう

今、実家で色々なものの整理をしています。

中学生の頃、選択授業で三味線を取っていたのですが、そのときに使っていたものが出てきました。(学校の選択授業なので、当然三味線や撥は借りていたのですが、指掛とすべり止めは買いました。)

勧進帳の曲を練習したので、初めて勧進帳を見たときには「これが本家か!」と感動したのをよく覚えています。何故三味線を選んだのかは、自分でもよくわかりません。ぐっじょぶ過去の自分。

私が初めて見た歌舞伎は、歌舞伎座2007年の十二月大歌舞伎 昼の部。当時私は中学3年生。前の記事でも書いたけど、尾上右近くんと同い年です。つまり、三味線の授業を選んだときは、まだ歌舞伎を見たことがなかったんです。


ちなみに、今は亡き三津五郎さんや勘三郎さん、休業中の福助さんを見ることができたので、学校には感謝です。後に映像で見ることはあっても、生で亡くなったおふたりをみたのはこれっきりでした。今月の芝翫・三兄弟襲名の口上で児太郎くんが、福助さんがリハビリ中だとおっしゃいました。また舞台の上で見ることを楽しみにしています。襲名もね。

外郎売は今月初めて見たのに、長セリフがやけに耳に馴染んだし、ところどころはっきりと覚えていたんです。何故だろうと思っていたのですが、その謎もお片付けのおかげで解けました。選択授業で別の学期に取っていた、朗読の授業で練習してたからでした。

A4で4ページ分。長い!我ながら、よくこんな歌舞伎に繋がるものを選んでいたなぁと感心。

他にもご縁があります。中学2年生の頃、バスケ部に所属していたのですが、部活で怪我をしました。右膝の半月板損傷勘九郎さん(当時、勘太郎)と全く同じ。(彼は後十字靭帯も損傷していましたが…)勘九郎さんの約半年後、同じ先生に手術してもらいました。それから1年も経たない内に、人生初の歌舞伎で勘九郎さんの山神を見ることになったのです。
私は結局本格的に復帰できない内に部活を引退してしまいましたが、彼は舞台の上でとても立派でした。勘太郎という名前くらいは知っていたけど彼の芝居を見たのは初めて。この日、勘九郎さんは私のヒーローになりました。「みんなのヒーロー、猿飛佐助!」そうだよ、あなたは私のヒーローだよ。(大千穐楽、おめでとうございます!)

就活中、周りは大手メーカーだのメガバンやその他の金融だのばっかり受けていました。そんな中、私は割とゴーイングマイウェイな就活をしてました。(前もちょっと書いた)その結果、歌舞伎座のすぐ近くで働くことに。転勤もありません。基本マイペースに働けるので、気分転換に歌舞伎座付近をふらふらすることもできます。通勤中やランチに行くときなど、役者さんに遭遇します。
私は歌舞伎にハマる運命だったのかなぁ、とさえ思えてきました。

それは置いといて、お片付けしなきゃ…


あるえ

観劇の大先輩の筋書

今週のテーマは、買い物買って試してみた、暮らしに役立つ商品の紹介、人生の記憶に残る買い物のエピソード、何かしら「買い物」に関連すれば、どんな記事でもかまいません。ぜひ自分らしい切り口で勝負してください!だそうです。

最近で印象的な買い物は、この夏に東北の古本屋さんで買った「筋書」ですかね。(テーマの趣旨に沿ってないであろうことはひしひしと感じているが、気にしなーい。)

 

昭和44年(1969年)大阪・新歌舞伎座で上演された二月大歌舞伎 通し狂言「假名手本忠臣藏」のもの。今から約50年前です。

今月から、国立劇場では3ヶ月かけて通しでこの忠臣蔵が上演されます。ということで、私も、今週末に国立劇場にいきます。この3連休も仕事で大型連勤なので、観劇を楽しみに今頑張っている状況です。大先輩も、きっとこの日をとっても楽しみにしていたことでしょう。チラシや切符もちゃんと筋書と一緒に綺麗にとってあること、見た公演についた印、メモの内容をみても「この人にとって、きっとこの日は特別なハレの日だったんだろうな」「みた後も大事にしていた筋書なんだろうな」と伝わってきます。

昔から同じ演目を「上演」していることは映像や写真で実感できていたけれど、昔の人も同じ演目を「鑑賞」していることを初めて実感しました。お金の価値も演じてる人も場所も違うけど、今も昔も、歌舞伎を楽しむ心は一緒なんですね。(大先輩のときは上方演出なので、違うところも多々ありますが。)なんだか不思議な気持ちになりました。

f:id:rl0kk:20161011133027j:plain 今との値段の違い…!歴史を感じます。

自分がどう頑張ってもこの目で見れなかったものを、実際には見れなくても思いを馳せて感じることができる。古本屋の素晴らしいところ!

同じ場面を見るときは、大先輩のメモに目を通してから、みにいきたいと思います!ちなみに、この大先輩がご覧になったのは下記の配役です。(演目検索 - 歌舞伎公演データベースで調べました。)

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9月の観劇記録

あれー気がついたらもう9月も終わるぞ?暇だと思って観劇予定を詰めたら予想外にお仕事が忙しくてぱっつぱつ…真田十勇士だけでも色々書きたいことあるのに!

チケット買っちゃったものはしょうがないから、予想外に忙しくなるとしんどいのが、この趣味の辛いところ。仕事に関してはインプットの、趣味に関してはアウトプットの時間がない。

錦さま、お誕生日おめでとうございます!!!

 

9月の観劇記録

9月 1日 新派 昼ノ部
    娼年
9月 9日 こち亀
9月10日 ハイステドキュメンタリー舞台挨拶
9月11日 真田十勇士(初日)
9月19日 真田十勇士
    Re:LIFE
9月22日 映画「真田十勇士」舞台挨拶
    秀山祭九月大歌舞伎 夜の部
9月24日 真田十勇士
9月25日 秀山祭九月大歌舞伎 昼の部
    サムライモード
9月27日 藤間会 昼の部

 

本当はね、26日の藤間会もいくはずだったんだよ。でもね、お仕事で行けなくなっちゃったの。入間いくまでに色々お勉強したかったんだけどな…それもまだできてない。

 

次は真田十勇士の記事書くぞ。よし。あでぃおす。

 

あるえ

 

けんけんに心動かされた8月

8月がどうも忙しく、久しぶりの更新です。(9月は?とか言わないでください。)

7月と8月の観劇記録

7月 1日 エリザベート
7月 2日 エリザベート
7月 3日 「せいせいするほど、愛してる」試写会 →レポ
7月 9日 七月大歌舞伎 夜の部
7月17日 ママと僕たち
7月18日 七月大歌舞伎 昼の部 →感想
7月21日 歌舞伎夜話(中村梅丸丈) →レポ
7月23日 AAKK
7月24日 花道会
    AAKK
7月25日 エリザベート
7月28日 歌舞伎夜話(尾上右近丈) →レポ
7月30日 三人どころじゃない吉三
    ROCK MUSICAL BLEACH
7月31日 リバースヒストリカ

8月 6日 ROCK MUSICAL BLEACH
8月16日 王家の紋章
8月17日 遊宴
8月19日 フランケンシュタイン 製作発表
    八月納涼歌舞伎 第一部の権三と助十
    八月納涼歌舞伎 第二部
8月20日 狸御殿
8月23日 双蝶会
8月25日 八月納涼歌舞伎 第三部
8月30日 キンキーブーツ
8月31日 キンキーブーツ
    キンキーブーツ

遊宴で心に残った言葉

8月から忙しく、平日夜に遊宴や納涼歌舞伎のチケットを取ったものの、会社から走って開演ギリギリに滑り込むという状況でした。王家の紋章を見に行った日も、お休みだったのに結局仕事したし…

なんで忙しかったかというと、担当が追加されて、わけわからないことをすごい勢いでよくわからないまま機械的に捌くはめになったんです。これが大変で面白さを見出す余裕すらなくて…「私、何のために働いてるんだろう。前まではけっこう楽しかったのにな。今はただの歯車でしかない」って、気分が沈んでたんです。

ということがあり、上記の通り、遊宴もかけこんで、この日初の食事を新橋演舞場で食べることになりました。「花形歌舞伎俳優との遊宴」という正式名称のこのイベントは、お食事の後、葛西聖司さんによる解説がありまして、尾上右近丈&中村隼人丈による素踊りがあり、最後にトークショー、というものです。素踊りは「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり、通称:草摺引)」でした。

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もちろん素踊も楽しんだし、トークショーも面白かったです。けど、1番心に残ったのは、最後の最後のけんけんの言葉。

僕なりに全身全霊で生きていこうと思ってるんで、そして長生きしようと思ってるんで、皆さんも長生きしてください。絶対裏切りませんから。絶対裏切りませんからね。

ここだけ着ボイスで欲しい。この言葉に鼓舞されました。「あぁ、この人は頑張っていて、他の誰にも替えられない存在なんだ。今の私、全身全霊で生きてなんかないなぁ。私だって、動かされるだけの、替えの効く、ただの歯車になんてなってたまるか!」って。それに、「絶対裏切らない」なんて簡単に言えることじゃないのに、それを彼は2回も力強く言い切ったんです。かっこよかった。

そして、それ以上に芽生えた感情が、長生き欲。私、長生き欲ってあまりないんです。(早死したいというわけでもない)元気なうちにたくさん楽しめればそれでいいと思ってるんです。人生の充実度をグラフにしたとして、面積が一緒なら、細長いよりも太短い人生がいいって。そんな私でも、「けんけんがいいもの見せてくれるなら、それをずっと見るために長生きするのも、悪くないなぁ。長生きしたいなぁ」なんて思いました。

けんけんは同い年。それだけで、勝手に親近感や仲間意識を持ってしまうと同時に、尊敬の念を抱きます。(同じく同い年の大谷廣太郎くんと、年は違うけど学年が同じ米吉くんと種之助くんも。)

 強く生きたい、命燃やしたいと大声で叫べる私になれた♪(ブリミュ)

今日からも頑張ります。

 

あるえ(こんな人