歌舞伎蝶日記

主に歌舞伎について。それ以外の舞台・ミュージカルも。

2月の観劇記録

2月 5日 A.B.C-Zポスターお渡し会

2月 9日 アマテラス →感想
2月16日 歌舞伎座幕見 桃太郎
     BIOHAZARD THE Experience
 
 ご無沙汰しております。もう4月ですが、とりあえず2月分。
 

三代目「桃太郎」

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勘三郎さん、勘九郎さん・七之助さんと受け継いできた、桃太郎での初舞台。勘九郎さんの息子、七緒八改め勘太郎・哲之改め長三郎も、それに倣い、初舞台です。
兄の桃太郎は、弟を気にしながら、音に合わせて歩き、ちっちゃいおててを広げて立派に見得をする。
弟の桃太郎は、兄についていこうと頑張って、ぺちぺちと足を動かして走り、一生懸命だった。
後ろで見守る勘九郎さん、完全に「おーわん」でした。七之助さんも、固唾を飲んで見守ってた気がします。
尊い」この一言に尽きる。
四代目桃太郎も見たいな。長生きしなきゃ。
 

 恐怖の「バイオハザード

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タイトル通り、バイオハザードの舞台化。以前はミュージカル化作品「バイオハザード ヴォイス・オブ・ガイア」を観劇しましたが、そのときはホラー感強くなかったんです。だから、油断してました。客席に入ろうとすると、ゾンビが!!びっくりして変なステップを踏んでしまいました。最初は人形かと思ったのですが…動いた!ひえ~! 劇場内は撮影不可なことが多いですが、これは撮影可とのこと。
通路横の隣の席でしたが、通路横がいなかったので、実質通路横。 ゾンビがすぐ近くを通るのでめちゃくちゃ怖かったです。後ろの席の人がかさっと音を立てる度に、ゾンビがいなくてもびくびくしてました。でもキャストは通らなかったから、怖がり損した気分…
最後の方はなんだかぐだっていた印象。もういいよ。お腹いっぱい。それまでは、疑心暗鬼になる人たちや推理、人間がゾンビになってしまう様子など、楽しめました。
青柳塁斗くんがキャスティングされているのを見て「絶対ゾンビになるだろうな」って思ってたら、正解。苦しみもがく姿や、ゾンビになった後の不気味な動きは流石でした。殺したと思ってもまた起き上がる塁斗ゾンビ。私、思ってた。「チェーンソー奪っておこう!復活するかもしれないよ!」って。案の定、塁斗ゾンビ は起き上がってチェーンソーを起動して去っていきました。軽率…
最後がぐだってたといいましたが、「実は私が」「実は私が」「実は私が」と、カミングアウトが3連続あるんです。もうね、しつこい。カミウングアウトがいちいち面白ければいいんだけど、そうでもなかった。これは役者の実力不足もあったかもしれません。高笑いとかも上手じゃないと、不自然すぎて逆にいらない。 
 
 

あるえ(こんな人

1789再演発表につき歓喜しております。バスティーユの恋人たち!

和樹さんが帝劇初主演したミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」が、2018年春に帝国劇場にて再演!!いちなな再演!!

待っていた!!(トート閣下風)

先日「罠」の再演も発表されましたし、和樹さん主演作が多くなりますね。この調子で他のも…タイタニックと千本桜も再演してくれないかな。

この作品は、帝劇にしては珍しく生オケじゃなかったし(初めて?)、曲調もロックでデジタルだし、主演の片方(小池徹平)をはじめ帝劇初出演の方が多かったし、アンサンブルはダンサーだし、異色でした。正直にいうと、宝塚で見たときに「これ、帝劇でいけるのか?」と不安に思ったほどでした。(作品として面白くないと思ったわけではないですが、テイスト的に。)それが、エネルギッシュな革命によく合っていたのかもしれません。好評だったということで、ある意味革命は成功したのではないでしょうか。ビジュアルにも「ミュージカル界に革命を起こした」って書いてありますし。

ベスではプレビュー公演で和樹さんが登場した瞬間に涙ぐんだのですが、1789初日ではそんなことはなく、カテコでラストにセンターでお辞儀をしているのを見て泣きました。そして、東京千穐楽のご挨拶ではかなめさんのドレスを踏んでいることに気がつき、センターで土下座。帝劇0番で土下座する主演。和樹さんらしくて微笑ましかったです。また帝劇センターに立つ和樹さんが見たい…そう思っていたところで発表された1789の再演。

とにかく、おめでとうございます(´∀`*)

結末はどうなるんだろう。フランス版は、初演と再演で違うらしいので。初演を見た人でも、結末にわくわくできますね。

 

第一弾発表キャスト

ロナン…小池徹平加藤和樹

オランプ…神田沙也加/夢咲ねね

マリー・アントワネット凰稀かなめ龍真咲

 

メイン3役分のWキャストが発表されました。

6人のうち5人は初演のままですが、花總まりさんが抜けて龍真咲さんになりました。これが帝劇デビューです。彼女は、宝塚でロナンを演じていました。つまり、日本初のロナン。アントワネットがふたりとも元男役…珍しい!

ビッグ・フィッシュでは歌舞伎役者のように「赤根那奈(夢咲ねね 改め)」表記だったのに、グレート・ギャツビーやこれでは「夢咲ねね」なんですね。調べたら、また戻したとか。そもそも、1789初演時に赤根那奈のはずなのにねね表記だったし、本名に戻したかったのか何なのか…ねね表記に落ち着いてよかった。

ロベスピエールなど、重要な役のキャストがまだ発表されていませんが、大幅な変更はなさそうな気がします。革命サイドは、特に。ソレーヌはWになったりしないのかしら。

続報が楽しみですね。

 

初演時のお写真 

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ご覧の通り、お花様だけ見れていません。チケットの取り間違えというミスを犯していたのです。そして、今回お花様の名前はなし…確か初演の第一弾キャスト発表のとき、アントワネットはお花様ひとりしか発表されてなかったのですが、さすがにトリプルにはならないよな…

再演で見ようと期待していたので、残念です。自業自得ですが。

 

関連リンク

帝国劇場『1789 バスティーユの恋人たち』

 

 

あるえ(こんな人

1月の観劇記録

供給過多だった1月も、とうとう終わりました。

ということで、振り返り。

1月の観劇記録

 2日 新春浅草歌舞伎 鏡開き →レポ・写真
 6日 新春浅草歌舞伎 第1部
 7日 シェイクスピア
 7日 スター☆コンチェルト 第1話先行上映会
 8日 新春浅草歌舞伎 第2部
11日 フランケンシュタイン(中川×加藤) →フランケン4公演の感想
14日 演舞場昼の部
15日 新春浅草歌舞伎 第2部
17日 新春浅草歌舞伎 第1部・第2部
18日 歌舞伎座幕見 越後獅子・傾城・松浦の太鼓
19日 私のホストちゃん
21日 フランケンシュタイン(柿澤×加藤) →フランケン4公演の感想
21日 私のホストちゃん
24日 フランケンシュタイン(小西×柿澤ビクター・中川ジャック) →フランケン4公演の感想
28日 フランケンシュタイン(中川×加藤 両人の東京千穐楽) →フランケン4公演の感想

 

見ましたよ。色々見ましたよ。

フランケンシュタインからのホストちゃんという、タイプが真逆な2つをマチソワしたことも。

お陰様で、脳内で「君の夢の中で」が流れてしんみりしてたのにその次には「あーいしてーいーまーすー あなたのことを♪ give me you love♪」とか流れるから、勝手に感情の起伏が激しくなりました。


…2月は我慢する。

 

スタコン第1話上映会は撮影可能でした

簡単にいうと、アイドルを目指す男の子達のドラマ。タイトルの「スター☆コンチェルト」は、グループ名です。ドラマ版乙女ゲームのような構成で、マネージャー役の女の子の手とかは映るけど顔は映らないし、マネージャーのセリフは画面の下部に文字で出てきます。無言。シュール。乙女ゲームやらない私は、全て笑い変換されてしまいました。猪野くんが「カメラの向こうにおじいさんがいる」とか言うから、撮影風景を想像してしまいました。ソウイウコトイウノヤメテクダサイ。ちなみに、おじいさんは盛っているそうです。

試写会の後は、まさかのメディア向けではなくお客さん向けのフォトセッション。当選連絡のときにでも言ってくれれば、デジカメ持っていったのに…画像粗い方がありがたいのかもしれないけど。笑 それにしても、イケメンを売りにしている方々の写真をチェックなしでSNSにアップロードできるって、すごいことだと思うの。

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左から順に…
 古川龍慶(金・写楽佑太)
 鈴木祐士郎(オレンジ・石森奏)
 鷹松宏一(緑・田中理一郎)
 猪野広樹(赤・瑛倉ヒロキ)
 鎌苅健太(青・日々野周)"あまね"って読みます。
 川隅美慎(黒・長谷川翔音)フリガナは"ショーン"。
 永田崇人(ピンク・花宮みなみ)
 桐矢彰吏(銀・丸山武蔵)
※役者名(イメージカラー・役名)

猪野くん、隙のないイケメンでした。けんけんは、いつも通り面白かったです。芸人目指せる。

 

 

あるえ(こんな人

「フランケンシュタイン」雑感

日生劇場での東京公演が終了した、ミュージカル「フランケンシュタイン」。私は下記4回を見に行きました。韓国版は見たことがありません。

1/11マチネ:中川×加藤 @A席中央
1/21マチネ:柿澤×加藤 @1階下手
1/24ソワレ:小西スペシャル(柿澤ビクター・中川ジャック) @2階上手
1/28ソワレ:中川×加藤(前楽・両者東京千穐楽) @2階上手

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出演者

【ビクター・フランケンシュタイン/ジャック】
 中川晃教柿澤勇人(Wキャスト)
【アンリ・デュプレ/怪物】
 加藤和樹小西遼生(Wキャスト)
【ジュリア/カトリーヌ】
 音月 桂
【ルンゲ/イゴール
 鈴木壮麻
【ステファン/フェルナンド】
 相島一之
【エレン/エヴァ
 濱田めぐみ
 
 ほか

あらすじ

19世紀ヨーロッパ。科学者ビクター・フランケンシュタインは戦場でアンリ・デュプレの命を救ったことで、二人は固い友情で結ばれた。“生命創造”に挑むビクターに感銘を受けたアンリは研究を手伝うが、殺人事件に巻き込まれたビクターを救うため、無実の罪で命を落としてしまう。ビクターはアンリを生き返らせようと、アンリの亡き骸に今こそ自らの研究の成果を注ぎ込む。しかし誕生したのは、アンリの記憶を失った“怪物”だった。そして“怪物”は自らのおぞましい姿を恨み、ビクターに復讐を誓うのだった…。

日生劇場『フランケンシュタイン』

話も鬱だし、暴力的なシーン等もあります。これをマチソワするのは、私は無理です。

初見では、ただの救いのない話にしか見えず、鬱になって劇場を後にしました。大まかなストーリーを把握することしかできず、登場人物の言動に???となったまま終わってしまった。それでも、アンリ最期のソロ「君の夢の中で」と、「クマ、オイシイ…」と言う怪物の純粋無垢な笑顔には、うるっとしました。

イマイチ理解できなかった要因は、3つだと思います。
①予習していなかった
新鮮な気持ちでミュージカルを見ようと思ったので、あえてです。何も知識がない状態でミュージカルを見るのは、久しぶりでした。
②メロディーが難解で、歌詞を聞き取る余裕がなかった
音響の問題もあるかもしれません。日生劇場は、音響が「よすぎる」らしいです。詳しいことはわかりませんが…
勘九郎さんは気に入ったという「ビリビリ」にショックを受けすぎて、放心していた

 2回目では歌詞が聞き取れたので、腑に落ちたところはたくさんありました。それでも、きっちりとは説明してくれていないので、細かいところは想像で補わないといけません。演じる側はもちろん、見る側の解釈にも相当委ねられる作品です。メロディーにも慣れて自然に見れたのは3回目かな…

私のお気に入りは、中川×加藤のペア。でも、かっきーもこにたんも好き…

 

さて、以下感想。ネタバレ入ります。
そして、あくまで私の解釈・個人的な感想であることを明記しておきます。

  

加藤アンリ

仏。聖人。慈愛に満ちている。アガペー
生きたいという欲はあるんだけど、それを諦めていた。そんな中、ビクターに希望を見出した。君のために死ねるなら本望。
そして、闘える軍医。

小西アンリ

人間不信なんじゃないかってくらい闇を抱えてそう。ダーク。それでも、生きたがってる。君が死ぬくらいなら僕が死んでやる。
医者が軍に入った感。

加藤怪物

生きたいが故に酷い仕打ちをする人間を憎んでしまっただけで、ビクターが彼を拒絶さえしなければ(すなわちルンゲを殺してさえいなければすなわちルンゲが銃を向けていなければすなわちじゃれた勢いでビクターの首を絞めていなければ)、ビクターに懐いて共存できたんじゃないかと思う。
子供が徐々に成長しているタイプ。 

小西怪物

生まれてきたことをもう憎んでる気がする。どのルート選んでもビクターと相容れる気がしない。
階段状に成長してるというか、命のある器にアンリのスキル(=歩き方や言葉)や記憶が流れ込んでくる感じ。人間らしくなる前は、子供というよりかは不完全な大人。彼の非人間加減は、口ではないかと思います。そこからも、子供なのではなく人間として不完全だというスタンスが伺えます。
最後、コートをめくって心臓の位置を指すのがぐっときた。
髪が邪魔であんまりよくお顔が見えなかったのが残念。 

かっきービクター

他人を信用してないし、気にしてない。お前らなんて嫌いだー!という感情をぶつけている。忌まわしい記憶を呼び起こすであろう鍵束だって、気にせずじゃらじゃらしながら城に向かおうとしてたもん。ストレートに性格悪い。
アンリが支えてる感じがする。
エレンの大切さには、失うまで気が付かなかったんだと思う。留学に行くときの回想場面は、今のビクターとしてそこに存在してた。

あっきービクター

加藤アンリとの組み合わせしか見ていないけど、お互い依存しているように見えた。
かっきーと比べると、一応客観的な視点も持っている。鍵束も、鍵の部分を持って隠しているように見えます。でも、ひねくれてる。
留学に行くときの回想場面、子供に戻っていたと思う。

かっきージャック

サイテー!アウトー!笑
性欲って人間の欲望とかが如実に現れるところなのかもしれない。
でもちゃんとエヴァのこと大好き。しかし、夫としては役立たず…

あっきージャック

入退場の動作があられちゃん。 東京楽では「キーーーーーン」って言ってた。かわいい。
小物感がすごい。「本気出すとすごいんだぞ☆」ってタイプの小物。 

1幕

場面は、ワーテルローの戦い。アンリは、戦場で敵兵の命を救おうとし、軍規に違反していると言われ殺されそうになる。
ミュージカルらしく、歌で言い合います。アンリ2人とも、「殺すことが目的ではない 制圧するのが戦争だろ」 の「だろ」の高音に苦労している印象。
「言い残すことはあるか」と言われ、諦めたように「ない。殺せばいい」 という加藤アンリ。仕方がないと受け入れている印象。小西アンリは、舌打ちしてた。


「アンリ・デュープレ!」とドヤ声が聞こえ、「何故だ」のBGMと共にフランケンシュタイン大尉ことビクターが登場し、アンリの処刑を止めます。そして、「祖国に栄光を」と言い捨て、アンリを連れて去る。ここ、かっきーの方が性格悪そう。笑 ここでは俺が上だぞとアピールするあっきーと、わかりやすく嫌味ったらしいかっきー。


死体を蘇らせて兵士を作る研究をしているが、兵器ではなく生命そのものを創造したいというビクター。それに対し、神は許さないというアンリ。
ここでルンゲが割って入ってくるのですが、ビクターはいい反応をしません。それに気付いているルンゲは、ちょうど夕食の仕度をしようと思っていたと言ってはけます。夕食の献立が、日替わり。私が見たときは、1回目から順に、チキンドリア、ペンネアラビアータ、ポトフ、ハヤシライスでした。


死体の再利用に関する論文を書き、生命の秘密に迫りながら、人が死ぬのを見ているだけのアンリは偽善者だ、人類に対する重大な裏切りだと罵るビクター。
ここから初めての共同歌唱。
「生命は偉大な聖域であり、むやみに触れてはならない、神が定めた不変の掟」と、アンリ。そして、生命の創造は信念ではなく野望だと言います。
アンリの「神を信じていないのか?」いう問いに、ビクターはこう答えます。
神は信じているが、それは我々に祝福を与える存在としてではない。呪いを与える存在としてだ。
この世界を見てみろ。天国より地獄に近いと思わないか?裏切りや嫉妬、悪夢、そして何より死。
変えてみたいんだ、この世界を。安らかに暮らせる世界を、この手で創りたいんだ。
「大きく目を開け見るんだ♪」ビクターによる洗脳の開始。
道徳なんて忘れて戦争が残した傷を見ろと、ビクター。「今が選択の時♪」
科学の力は巨大というビクターに対して、科学はヒミツを解くだけと言いましたが、科学は殺人の道具で人類は滅亡へ突き進む と言い出します。
その未来を「「僕らが変えてやる~~~♪」」
洗脳完了!

(グリブラみて歌詞修正)


かっきーのときは「世界が求めてるのは新たな救世主だ」がとても印象に残りました。デスミュのせいかな。新世界の神になればいいよ!

ここで、ウェリントンが登場。実在していた人物です。 連合軍がフランス軍を破って戦争の終結(=1815年6月18日)を伝えに来ました。が、それは本題ではありません。ヨーロッパがフランス抜きになるのは困るため、ナポレオン1人に戦争の責任を押し付けたい。それには、停戦協定書にキャッスルレイ子爵がサインしなければならないが、戦争で右腕を失った。そこで、ビクターにその右腕を繋げてほしいと言いに来たのです。
ビク「質問ですか?命令ですか?」 ウェ「だから君を気に入った」

史実では、ウェリントンの秘書官フィッツロイ・サマセット (初代ラグラン男爵)は、ワーテルローの戦いで右腕を負傷して切断したとのこと。そこから取ったのかな。

このとき、ビクターはアンリのことをウェリントンに「大切なパートナー」と紹介します。そして、アンリが「質問ですか?命令ですか?」と言うと、「友よ」と答えるのです。こうして、アンリは完全にビクターの虜になりましたとさ。

その様子を見て、アンリに「なんでそんなに仲良くしてもらえるんですか」と問い詰めるルンゲ。大丈夫、坊ちゃんはちゃんとあなたのこと大好きだよ。
ルンゲ「愛されたいんです」柿ビク「却下」


戦争が終結して、これで実験が終わる…わけはない。アンリを伴い、ビクターはジュネーヴに帰ります。しかし、ビクターの帰りは歓迎されていないようです。
姉のエレンとジュリアをスルーして奥へ消えていくビクター。鍵束を持って戻ってきます。かっきーは鍵束をじゃらじゃら鳴らしながら持ってきますか、あっきーは鍵の本体部分を持って、隠しているようにも見えます。
「挨拶もなしか」と咎める叔父・ステファンにも「ただ今帰りました」とそっけなく返します。ここもかっきーの方が嫌味ったらしい。
持っているのが「城の鍵」だとわかると、止めるステファン。しかし、城は自分のものだと言い張り、「放っておいてもらえると助かります」というビクター。城は、魔女狩りが原因で20年封鎖されているらしいです。
そんなビクターでも、ドイツに留学するというウォルターという青年が「憧れています」と言います。それに対し、「ドイツの女は着やせしてるから脱がせた後にデブだからってガッカリするなよ」と返します。おモテになっていたんですね。


ジュリアがビクターを想う歌を歌い、エレンが城を訪ねます。
コンコンすると、出てきたのはアンリ。

エレンにビクターとの関係を問われ、「友達です。戦場で出会い、研究を手伝うようになりました」とドヤるアンリ。

きっとアンリも友達や理解してくれる人がいなかったんだろうな。

石を投げてくる老人もいるほど、地元で忌み嫌わるビクター。それを疑問に思うアンリ。エレン曰く、人々がビクターを忌み嫌う理由は、ビクターの亡霊すわなちよくない過去。

ビクターの亡霊、それは狂気。エレンの歌でビクターの過去が語られます。

ペストにかかった母。医者なのにどうもできず打ちひしがれる父は、100年前にペストを看ていた医者が被っていたというカラスのお面をかぶって診察するように。そのお面はイル・メディコ・デッラ・ペステといい、史実に沿っています。1619年にシャルル・ド・ロルムが考案し、パリで用いられていたものがヨーロッパ全土に広がったそうです。
「狂ってる!」「何かに取りつかれているんじゃない?」「きっと魔女よ」人々はそう噂します。

少し特別だった孤独な少年の物語。
誰にも理解されない大きな目の弟。

結局、お母さんは亡くなりました。
お父さんに「ママを生き返らせて」と石を投げつけ、エレンには「いい子にしてても、ママは死んだじゃないか!」と反抗。焼かれた母の死体を家に運びます。
夜中、ベッドに寝かされた死体を見つけた女中が「死体が歩いたんだわ!魔女の仕業よ!」と騒ぎます。
「生き返らせる、僕が生き返らせる」と幼いビクターは歌います。そして、「ママ起きて!」と叫びます。彼を理解できる人は、誰もいませんでした。

「歩く死体なんて不気味すぎる。あれはきっと魔女の仕業」と言い、人々は松明に火をつけ、城を焼こうとします。城の中にいたビクターを助けたのは、父親。城は崩れ、父親は帰らぬ人に。

その後、ジュリア・ルンゲとの出会います。
ステファンは、ジュリアをビクター近づかせたくないようです。
その後子供2人は仲良くなったようで、ジュリアは本ばかり読んでいるビクターから本を取り上げます。
絵がないその本のタイトルは、「生命の本質」。
ビクターは高らかに歌います。「生命有機の結合 細胞電気に反応 死亡は一時の放電 充電でき得る生命」
それを見たエレンは気が付きます。「知らなかった 胸の内を あの子母の死を認めてない」


ある日、ジュリアが可愛がっていたであろう子犬が、馬車にひかれて死んでしまいます。「僕が生き返らせる」とジュリアを慰めるビクター。そして、本当に犬を生き返らせます。しかし、その犬はジュリアの手を噛み、ジュリアは大けが。赦しを請うエレンと、庇うルンゲ。「僕がやりました。命を創造しました」と誇らしげに言うビクター。
「老廃物中和させる結果 腐敗死体にも適用可能 だが脳に残る損傷リスク」この脳に残る損傷リスクがキーとなるのでしょう。
呪われてると言い、留学させろというステファン。そして、生き返った犬を「呪われた怪物」と言います。

ジュリアが「大好きなの」と言うと、「僕と一緒じゃ君も呪われる」と答えるビクター。
ジュ「何故大人は判らないのかな」
ビク「僕がきっとまだ子供だからさ」
ジュ「大人になったら結婚してね」
ビク「約束するよ、待ってて」

エレンが「神よお守りください」と祈り、回想は終了。


アンリも、自分が研究を途中で投げ出したこと、ビクターに偽善者と罵られたことをエレンに告げます。理由は、神への恐れと人間への絶望。生きることの意味を未だに見つけられないと語ります。人間は自分のことしか考えていないし、死ねば離れ離れ。孤独こそが運命なら、それを受け入れよう、と。しかし、ビクターには信じるもの、自らの手で未来を切り開こうという強い意志がある。彼に比べたら、自分は確かに救える命を見殺しにしてきた偽善者かもしれない。正直なところこの研究が正しいのかわからないが、ビクターを手伝いたい。
エレンは、そんなアンリにビクターのことよろしくお願いいたしますと頼みます。

なお、脳が古いために電流に耐えられず、燃えてしまうため、実験は失敗した模様。
髪の毛が燃えたルンゲも同じ気持ちだと。ちなみに、ルンゲは「私の身がも!ち!ま!せ!んー!!!」と言ったのをエレンに見られていると気づいて恥ずかしがってました。かわいい。

その頃、彼は酔っていた。(1789の「その頃、俺は飢えていた」風に)
ビクターは酒場で乱闘騒ぎ。

ビクターに襲い掛かる人をねじ伏せるアンリ強い。
もうすぐ人類が滅びるとか言われたら、そりゃ周りの人は嫌な気分になるわな。事情を聴いたアンリが飲み代を奢ると宣言し、酒場は明るい雰囲気に。

「何故追ってきた?自由にしてやると言っただろ?」と不貞腐れていたビクターも、心境を語ります。腐った脳みそだと電流に耐えられず燃えてしまう。
「死んですぐの脳を手に入れようと思ったら人殺しでもするしかないだろ」

冗談っぽく言っていますが、後でこれが笑いごとではなくなります。

まぁ飲もうぜ、と、アンリがビクターにお酒を進め、このミュージカルでは珍しく楽しい歌が始まります。この歌の、和樹さんの歌い方がすき。
「じんせーい!!!」
「と・も・ぃぃよおおおおお」
「いきーるってッ↑↑ !?!?」

アンリ「僕には親がいない。だけど君がいるから十分さ」
ビクターに心酔していますねぇ。

アンリの親がいない理由や背景は、この後も一切わかりません。だから、これも別にわざわざ言う必要はないのでは、と思いました。が、2回目以降にひっかかったところがあります。

「僕"には"親がいない」

ビクターも、今は親がいません。20年間、親がいません。でも、「僕"も"」ではなく「僕"には"」と言うんです。このことから、親と死別したのではなく、元々親を知らないのではと感じました。和訳や歌に言葉を乗せた結果であって偶然かもしれませんが、私には、創造主はいるけれども親がいない怪物とアンリが重なって見えました。怪物も「創造主がいれば、自分を認めてくれれば、それで十分」と思っていたのかな…と思うと切ないです。

あっきーとかっきーで、酔い方がだいぶ違うので見てて面白い場面です。かっきーはオケピに吐こうとする。そして、その後ちゃんと謝る。笑 かっきーは酩酊だけど、あっきーは酔って面倒になってるだけな気がする。かなり酔ってはいるけど。かっきーは多分翌日覚えてなくて、あっきーは翌日思い出して自己嫌悪になるパターンじゃないでしょうか。

アンリも酔ってきて愉快になったところで、ルンゲ登場。

かっきーの場合、「あ~「ルンゲー!!」」とげらげら笑うふたり。ルンゲの存在だけでそんなに面白いか。笑
多分かっきーの方がどっちのアンリも酔ってる。笑

ルンゲがここに来たのは。新鮮な脳みそが手に入る目処が立ったため。街に出たついでに、葬儀屋に寄ったらしい。
「なんで今まで墓ばっかり掘っていたんだ(墓掘る動作しながら)」掘ってたんかい。
「ルンゲ、お前はいいヤツだ」柿ビクはルンゲにちゅっちゅちゅっちゅしてました。酔ってたから本音が出ちゃうのね。本当はルンゲのこと好きなんだからー。

店を出る時、当然お会計を求められます。加藤アンリは「HAHAHA」とごまかすように笑いながらお財布を探すんだけど、小西アンリは探そうともせずルンゲに押し付けます。
「ルンゲ、お前はいいヤツだ(イケボ)」←魔法の言葉
金額を見て驚き、逃げようとしたルンゲが諦めてお金を渡して、この場面は終わります。

テン(↑)テン(↓)テン(↑)テーン(→)と、さっきまでの楽しそうな雰囲気とは打って変わって緊迫したイントロが流れ、後ろに縛られたアンリが出てきます。
「あーーーー人殺し!ウォルターと葬儀屋殺したやつ!」
数日間、気を抜くとこの物騒なフレーズが脳内ループしてました。
ウォルターの母「息子(=ウォルター)を返して~」3つ隣にいますよ。(ウォルターのときはヅラ被るとか、もうちょっと外見変えてほしかったな…)
ウォルターは、ジュネーブに帰ってきたビクターに「憧れています」といった学生。
2人を殺した罪について、アンリは「全て私がやりました。弁解はいたしません」と、認めます。

場所は変わって、頭を抱えるビクターの横でエレンとジュリアに昨夜の出来事を離すルンゲ。
ビクターとアンリ様は葬儀屋に会った。目的は、実験の材料。それが死にたて死体の首と聞いて、驚く2人。金に目がくらんだ葬儀屋が出したのは、殺したウォルターの首。それを見たビクターは、怒って葬儀屋を石で殴り殺した。すると、アンリがビクターを気絶させ、全て僕がやったことにして逃げろと言い、今に至る。
歌の中で、最初はアンリ様って言うのにその後アンリと呼び捨てにするのが、毎回引っかかってしまいます。

アンリが濡れ衣着せられているのになぜ黙っているの?このままだとギロチンで首を斬られてしまうから自首しなさいというエレン。曰く、「おじさまが死刑は免れさせてくれるわ」
え、ステファン偉いの?金持ちそうとは思ったけど、そんな権力あるの?
普通は出会ったばかり(1日も経ってないよね?)の好青年より弟が助かるのを喜びそうなものだけど…2幕でステファンが市長だとわかるのですが、市長という後ろ盾があるからかな。でも、この時点でそんな後ろ盾があるってわからないの、初見だと。
ギロチンで首を斬られてしまう、とエレンが言っているのがポイント。死にたて死体の首が手に入りやすいですね。

アンリの首が欲しいのかとエレンに問われ、そんなわけないと否定するビクター。
ここでハッとした顔をして動揺するのがかっきー。苦しそうな顔で否定するのがあっきー。
エレン「望むもの全て手に入れようとする。恐ろしい、頭の中はどうなってるの?」
ジュリアは、ビクターの選んだ道を信じると言う。ルンゲからあらましを聞いた直後は「間違っている」と言うのに。
ここでまた「僕と一緒にいると君も呪われる」と言うビクターに、ジュリアは「それは遠い日の罪の幻」と返します。ジュリアも罪だと思ってたのか…と、腑に落ちない私です。
ルンゲが自分とジュリアはビクターの味方だと言い、2人は部屋を去ります。


ここで「なーぜだーーー」の歌。
何故自分は真実を話さないのか。
何故沈黙に笑いが響く。
鏡には見にくい自分が写る。
「アンリを死なせたらああぁぁぁぁぁぁ ぼくは殺人者」
いや、あなた既に殺人者ですから!葬儀屋殺してますから!って思ったけど、気を許した相手以外について、ビクターは人と思っていないのかもしれない。


証人として法廷に立ち、アンリは無実だ、と真実を話すものの、ステファンは戦争の後遺症で精神を病んでいて信憑性がないと主張し、証言は却下に。アンリは死刑になってしまいます。

この後、ビクターはアンリに会いにいきます。今からでも真実を話そう、わかってもらえる、というビクター。「それで君が死刑になったら?」と強く反発するアンリ。「生き残るべきは君だ」と諭します。
ビ「どうして君が僕の代わりに死ぬんだ」
ア「決めたんだ」
ビ「アンリ!」
このやりとりが好き。
アンリが「初めて君に出会った時のことを思い出すよ」と優しく言い、神曲君の夢の中で」を歌います。
東京楽の加藤アンリがもう涙なしには聞けないくらいの入魂っぷり。私の目にも、走馬灯のように 2人が出会った場面が映るようでした。階段登りながら詰まって歌い方いつもと違うくらい泣いてた。思い出すだけで泣けます。
「君が見せてくれた~」の前のビクターの「殺してないと言ってくれ!」も、切実なんです。

この歌、和樹さんとこにたんで、音が違うところがあります。最後の「生きよう」など、こにたんの方が低い。他はそこまで気にならないんだけど、最後は上がってほしいな。物足りない。

アンリの首が斬られ、何故だのBGM⇒「偉大なる生命創造の歴史が始まる」

布に包まれたアンリの首に頬ずりするビクター。狂気。

ビリビリagainからの、エレン&ルンゲ入室。
加藤怪物は、人工生命を思い出す。意思のない生き物。
小西怪物は、生き物というか、ただ命がある創造物。

じゃれている(?)内にビクターの首を締めてしまった怪物に銃を向けるルンゲ。怪物はルンゲを噛み殺し、エレンは気を失ってしまいます。完全に防衛本能でしょうね。殺そうと思って殺したわけじゃないはず。
鎖で遊ぶ怪物。その鎖で怪物を絞め殺そうとするも、失敗。
銃で撃とうとするが外して窓を撃ってしまい、窓から逃げる怪物。
「アンリーーーーーー」で1幕終わり。

 

2幕は、また今度。

 

関連リンク

日生劇場『フランケンシュタイン』

 

kabumyu.hatenablog.com

あるえ(こんな人

新春浅草歌舞伎 鏡開き

あけましておめでとうございます。あるえです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、年が明けたらそう…新春浅草歌舞伎!今年は2日から頑張って早起きして鏡開きにいってきました。

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↑待ちに待った入場
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↑絵を見てお喋り。
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松竹 安孫子正さん

あけましておめでとうございます。松竹の安孫子でございます。
今日は朝早くからお寒い中、ありがとうございます。
お正月は地元の浅草の皆様のご協力をいただきまして、今年も若手の歌舞伎公演を行うことになりました。
是非今日本中で一番活気のある舞台が浅草で始まりますので、そうぞ皆様大きな声援をお願いいたします。
よろしくどうぞお願いいたします。

台東区 服部征夫区長

皆さんおはようございます。また、おめでとうございます。台東区の服部征夫でございます。
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今日は、お待ちかねの新春浅草歌舞伎、いよいよ幕開けでございます。
ここ浅草は、猿若三座で代表されるように、江戸の昔から浅草のお芝居は伝統文化の発祥としてずっと続いております。
ここで、今日は若手の歌舞伎俳優の皆さんお揃いでございますが、協演をしていただくことになります
是非皆さん、応援をしてください。ご声援をください。
そしてまた松也さんは、今年の3月ですが、台東区浅草芸能大賞の新人賞に輝いております。
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↑手形やる!?と、みっくん。
どうぞご声援ください。どうも今日はありがとうございます。

尾上松也

皆さん、あけましておめでとうございます。
朝早くからこんなにたくさんお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
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私もこの新春浅草歌舞伎、3年目を迎えまして、本当により向上していかなきゃいけないなという気持ちを高めております。
今年は例年に比べますと、少しここに並んでる人数が少ないですけれども、この少ない人数ならではの団結をして、1ヶ月務めあげたいです。
歌舞伎界は、このお正月は二座が襲名興行ということで、非常に華やかでめでたい空気に包まれております。そのお正月ムードと襲名ムードのすごく華やかな明るい歌舞伎界の空気に乗っかりまして、私達も懸命に務めてこの浅草の町、そして浅草歌舞伎を、全員で一生懸命盛り上げて華やかに務めあげたいと思っております。
私は、昼の部では吉野山の忠信、そして夜の部は角大場で放駒の長吉、そして最後の棒しばりでは二郎冠者を務めさせていただきます。
非常に華やかで楽しい演目が続きますし、どの演目も毎日毎日、日々精進の気持ちを忘れずに務めあげたいなと思っております。
また、先程区長からもお話ありました通り、浅草芸能大賞新人賞を頂戴いたしましたので、その賞にも恥じないようにこの1ヶ月努めていきたいと思いますので、皆様ご声援の程、1ヶ月間どうぞよろしくお願いいたします。
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坂東巳之助

みなさんあけましておめでとうございます。坂東巳之助でございます。ありがとうございます。3年目を迎えることができました。
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私個人的なお話になってしまうんですが、この浅草という町は、毎年年末になりますと「坂東流歳末助け合いチャリティ舞踊会」というものをこの公会堂で長年させていただいております。そして年越しは浅草寺での鐘つきに長らく参加させていただいておりましたので、3年前、この新春浅草歌舞伎を松也のお兄さんをはじめとした我々の世代でさせていただけるという風になったとき、本当に嬉しく思いました。
そして3年目でございます。またこうしてここから1年を始めることができるのも、本当に応援してくださるたくさんの皆様のおかげだと思っております。本当にありがとうございます。
今年もその喜び、そして浅草という町の活気・元気を自分の体に取り込んで、2017年最高のスタートを切れるように頑張って参りますので、何卒1ヶ月よろしくお願いいたします。
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中村壱太郎

皆様新年あけましておめでとうございます。中村壱太郎でございます。
(「成駒屋!」の声)ありがとうございます。
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3年ぶりに浅草の地に戻ってくることができました。本当に嬉しく思っております。
またこの地に戻ってくることができた、浅草公会堂で歌舞伎ができるという喜びに今満ち溢れているんですけれど、残念ながら私、第一部だけの出演でございます。
第一部だけですけど…(他の出演者「え~~」)すいません。出ましょうか?
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出れなくは、ないと思います。では皆さん乞うご期待ください。頑張って第二部も出させていただきます。というのも、お年玉ご挨拶というのがございますね。浅草ならではです。お年玉ご挨拶は第2部も出させていただきます。
歌舞伎は毎日舞台が変わっていきます。是非皆様、初日から千穐楽まで、一度二度といわず三度四度五度と見に来ていただけたらと思います。
女方を二役務めさせていただきますけれど、女方として舞台を支え、また、盛り上げていけるよう、その一端を担えるよう頑張っていきますので、どうぞ千穐楽までよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
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中村隼人

皆様新年あけましておめでとうございます。中村隼人でございます。
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↑はーちゃんを強調する(?)みっくん
私も3年連続この舞台に出させていただくんですけれども、昼の部一役、そして夜の部は立て続けに三役と、合計四役を務めさせていただきます。
またいつもだと僕自身が1番歳が下だという話をしているんですけど、今回は見てください!
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僕よりもフレッシュな梅丸くんがこの舞台に立つ、もともと去年も立ってましたけども、こういう風に看板として立つのは初めてです。
僕自身もやっぱり1番下ではないので、しっかりと改めて気持ちを引き締めて臨みたいですし、また、新年からこれだけ大きいお役を4本もやらせていただくというのは本当にありがたいことなので、ひとつひとつ丁寧に、また自分の命を吹き込んで演じていきたいと思います。
是非皆様ご観劇にきてください。どうぞよろしくお願いいたします。
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中村梅丸

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みなさま新年あけましておめでとうございます。中村梅丸でございます。
僕も5年連続でこの新春浅草歌舞伎に出させていだきまして、今年もこの浅草の地でお正月を迎えられることをすごく嬉しく思っております。
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↑そこ!お喋りしない!
そしてこの新春浅草歌舞伎は私達若手が大役に挑ましていただくということにあたりまして、今ご覧いただけますようにのぼりを浅草の各お店の方たちが出してくださいまして、いわば地域密着型のお芝居として浅草の方々が盛り上げてくださる温かい公演でございます。
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ですので、今隼人さんが言ってくださいましたように僕は1番年下で相変わらずの弟ポジションではございますが、お兄さんたちの熱意に負けないように、千穐楽まで一生懸命に務めたいと思います。
どうかみなさま千秋楽まで、応援の程よろしくお願いいたします。
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中村錦之助

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みなさまあけましておめでとうございます。若手の中村錦之助です。
でもこの座組みの中では私はちょうど中間くらいの年ですので、まだまだ若手でございます。
また今年は第二部だけの出演でございます。
まだ切符をお求めでない方、お求めの方も、二度三度とご見物くださりますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
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撮影タイム・鏡開き

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区長ともお話するまるる。微笑ましい。
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中村隼人を見上げる中村梅丸、たまらない。
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記者「もっと笑ってください」
巳之助「もっと?歯出して笑ってるのに?」
隼人「歯茎もね」
巳之助「うるせぇわ」
↑このくだりで爆笑。

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錦之助パパ、よそ見しないで!笑 まるるの笑顔、たまらない。

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ヤングチーム、勢いが良い。

 

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アダルトチーム、傾くだけで割れず。

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皆様楽しそうで何よりです。お正月からほっこりさせてくれて、ありがとう。

第一部は「傾城反魂香」と「吉野山」、第二部は「角力場」と「鈴ヶ森」そして「棒しばり」。いずれも必見です!

 

あるえ(こんな人

フランケンGO

1月に日生劇場で上演されるミュージカル「フランケンシュタイン」の広告が、東急メトロの駅に張り出される!という企画が昨日まで実施されていました。

わざわざこれのために出かけることはありませんでしたが、該当駅に用事があったときに探しました。9パターン+全員集合を捕獲。和樹さんコンプリートできました♡

 

銀座駅

あっきービクター

「神よ、たとえ許されなくても僕は生命を創造する。」

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和樹アンリ

「君と一緒に夢を見られるなら、僕は決して後悔しない。たとえこの命を差し出すことになっても。」f:id:rl0kk:20161218175028j:image

こにたんアンリ

「君に出会った瞬間、夢見る瞳に僕は恋をした。」f:id:rl0kk:20161218175041j:image

かっきービクター

「君の命が僕のたったひとつの未来だ。」f:id:rl0kk:20161218175100j:image

私が撮った中で、1番撮りにくかった写真です。笑

全員集合

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シックな左側と、狂気じみた右側。

新宿駅

こにたん怪物×かっきービクター

「僕らはもうあの頃には戻れないのだろうか―。」

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和樹怪物×あっきービクター

「友よ!殺せ!それが二人の未来だ。」f:id:rl0kk:20161218175156j:image

 

赤坂見附駅

めぐさんエヴァ

「弱いから負ける、強いから勝つ、ただそれだけのこと。」

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渋谷駅のエレンも銀座線渋谷駅のホームだったようですが、こちらもホーム。はまめぐさんは外から見れないんですね。笑

 

大手町駅

かっきージャック

「狂え!狂え!狂え!それがこの世界の真の姿だ!」

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和樹怪物

「俺の苦しみをあんたに返してやる。」f:id:rl0kk:20161218175445j:image

 

 1月が楽しみになってきましたね♡

 

関連リンク

日生劇場『フランケンシュタイン』



あるえ(こんな人

11月最終日ということは、あの方のお誕生日ですよ!

11月の観劇記録

11月 3日 歌舞伎座昼の部
11月 4日 ワンピース歌舞伎応援上映
11月12日 ミス・サイゴン
11月13日 歌舞伎女子大学 妹背山女庭訓に関する考察
     歌舞伎女子大学 寺子屋に関する考察
11月14日 歌舞伎座夜の部
11月17日 歌舞伎夜話 坂東巳之助
11月18日 歌舞伎夜話 中村米吉
11月19日 KK-station

市村さん最後のミス・サイゴン

観終わった直後は軽く鬱になるので、正直あまり観たいと思いません。でも、素敵な歌が多いし、観るたびに感情移入する先が変わるのが魅力的で、結局見ちゃうんですよね。

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去年は市村さんの回を取ったものの降板されてしまったので、「やっと観れる」とわくわくしていました。市村さんは元々エンジニアなのではないかというくらいハマっていました。

そして、小野田クリス!やっと、クリスの性質が掴めたような気がします。今までクリスってよくわからない人間だったんですけど…青臭い若い軍人が考えもなしにキムにぞっこんになりましたー!って感じ。猪突猛進。そこらへんにいそうな適度にチャラい自由人がただキムを愛した、それだけ。のびのびした歌声だったので、そう感じたのかな。

HAPPY BIRTHDAY!

11月の最終日ということで、11月の観劇記録をアップしたわけですが、つまりは、我らが中村隼人丈のお誕生日!!
おめでとうございます。 

 

あるえ(こんな人